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変化是機会(上野陽子)
第79回 中国人からお金を取るのは大変です。
以前の不動産の仕事では
私の上司は日本人でした。
ほとんど、その上司は日本にいましたが
それでも、仕事の相談や給与の交渉などは
その日本人上司に話が出来ました。
しかーし
現在、日中合資の会社とはいえ
中国人オーナーの下、日本人一人で働く私は
中国人からお金を稼がなくてはいけません。
これの、なんと大変な事(笑)
単純に、報酬の高い安いの問題ではなく
日々、仕事上で自分の仕事の成果を
アピールする必要があります。
言い換えると、毎日の個々の仕事であっても
「私の、この仕事は○○○万円の価値がある」
と、常に言い続けなくてはならない、という感覚です。
もしかしたら、
日本で事業をされている方にとっても
当たり前の事なのかもしれませんが
日本の会社で普通の従業員として働いていた私には
日々、報酬の交渉をしているかのような
なんとも言いがたい、ハードな環境に思えます(笑)
さらに、日本と中国の仕事の進め方の違い。
日本的なビジネスの勧め方は
中国人にとっては「遅すぎる」ようで
とはいっても、相手が日本にいる日本企業の場合には
中国的な営業をすればするほど、怪しまれます(笑)
そのギャップを中国人に理解してもらうのは、ほぼ無理。
とはいえ、
「中国的にはNGでも、日本的には順調に進んでるのよ」
というのを、中国人のボスに伝えなきゃいけないし、
伝えないと
「上野さんは、いったい、何をやってるんだろう?
日本人なんだから、なにかミラクルを見せてよね」
と、進捗に対する不満に加え、
わけのわからない期待を込めた苦言をされてしまうのです。
こういう日中の板ばさみに、やや疲弊気味ですが
これも、中国人社会にどっぷりと浸かって
中国系の会社で働かないと得られない経験。
よい経験をしているんだ、私は。
と、日々、自分に言い聞かせています(笑)
2007/08/09