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変化是機会(上野陽子)
第44回 契約書の金額が違う...。
「希望されてる○万元/平方メートルで、買うお客さんがいます」
と、連絡をもらったとしても
実際に契約書を見ると、
その通りに書いてあることは、まず、ありません(笑)
不動産屋の連絡網経由でコンタクトのあった某不動産営業Lさん。
数日前に、お客様と内見に来て、
その後、こちらの希望価格でOKになる、って連絡をもらい
日本にいる房東(ふぁんどん=オーナー)の方にも
価格内容をお伝えして、仮OKをもらい
ちょっとドキドキしながら、
一人で不動産会社へ交渉に行ってみました。
契約に近くなると、お決まりのように出てくる小道具
手付金の札束(今回は100元×100枚×3束)を手にしてるLさん。
「手付金って、振込みでもいいはずだよねぇ...。
どの不動産屋さんでも札束を小道具にするんだなぁ...。」
と、思いながら、
すでに買う側のお客さんのサインが済んでいる契約書を見てみると、
やっぱり金額が少ない。
「ぼくが計算手伝います」というLさんの申し出を笑顔で断って
電卓を借りて自分で計算すると
Lさんが電話で言ってた値段と、ぜんぜん違うー。
「金額違いますよね。電話と話が違いますよね。これじゃ、契約できません」
と、言うと
「ごめんね」って、謝るそぶりなど見せず(笑)
そこから、他の営業マンも加わり、あれこれ色々説得トークが始まります。
「こんな高い値段じゃ、買うわけない」とか
「こっちのお客は、手付金まで置いていった」と札束をトントン机にたたくとか
「ほんとに、売る気あるのかい??」とか
ここで、迷ったそぶりを見せると、
さらに説得トークが加熱するんでしょうが
きっぱり「無理です」と、2、3回繰り返えしたら
不動産営業のLさんもあきらめてくれ
改めて、価格の交渉に戻ることになりました。
以前、長丁場のヘビーな交渉の場に立ち会っていたので
大体の流れもわかってたし、
どんなプレッシャーをかけられるのかも予想できてたし
札束が出てきた頃から、「あ、前と一緒だ」って(笑)
落ち着いて話をすることが出来ました。
それにしても
不動産売買って、どこも同じパターンなのかなぁ???
営業マンの言うセリフが前と同じだったような...(笑)
2006/05/30