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変化是機会(上野陽子)
第43回 不動産屋の連絡網
ちょっとだけ、住宅の売り物件、貸し物件をお預かりしている私。
「売りたい」「貸したい」と、
上海市内の不動産業者に情報を渡さなくては
お仕事が始まりません。
さて、どうすれば良いでしょうか?
日本であれば、
ほとんどの不動産業者利用している物件情報DBシステムがあり
そのDBに登録すれば、まずは、大丈夫。
しかし、上海には
このようにシステム化されたものはないらしく
当初は、
沢山の業者に電話をかけて、資料を送って...
と、考えていたのですが、
そんな必要は、ありませんでした。
ある日、紹介してもらった不動産業者
Aさん、Bさん、Cさんの3人に電話をかけました。
「○○公寓の売り物件があるんですが、
△階の△△△△室、△△△平米です。
お客さんがいましたらご連絡ください」
すると、その日の午後、A、B、Cさんとは別の業者Dさんから電話。
「○○公寓の部屋を買いたい人がいるんですが...」
その数時間後、また別の業者Eさんから電話。
「今週末の午後に内見できますか?」
その数十分後に、またまた別の業者Fさんから電話....
そんな感じで、次々と電話がかかってきて
その週は、一日に平均10人、
ほとんど別の人から電話がかかるようになりました。
当初の予想とは反して
ほんの数名の不動産業者に情報を流しただけで
数十名からの問い合わせが来るようになったのです。
電話で話を聞いていると、流れている情報の精度は高く(笑)
部屋のスペックだけではなく
内見してもらった業者にしか話してない
こちらの希望価格や条件まで、しっかりと伝わっています。
その証拠に、初めて話をする人なのに
「△△△万元で売りたいって、言ってますよね。」
って、いきなり話し始める人もいるぐらい(笑)
日本人に貸したい場合は
日系の不動産業者さんに連絡するのですが
こちらは、あまり情報がまわらないらしく
個別に、各日系不動産会社に情報を流さなくてはいけなくて
ちょっと、めんどくさいなぁ、と思ってしまったりして(笑)
ともあれ、
人のネットワーク無しには
上海で働くことは出来ないのだなぁ、と
改めて実感したのでした。
2006/05/25