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変化是機会(上野陽子)

第39回 最近のオフィス市場(虹橋→浦東)

私が担当する日系企業の不動産仲介では

最近、300平方メートルぐらいの
オフィス物件の仲介が増えています。

これまで、上海の西に位置する「虹橋地区」に
オフィスを構えていた日系企業が

上海の東に位置する「浦東地区」へ
どんどん移動を始めているようです。

■虹橋地区

「虹橋地区」といえば、日系企業が集まるエリア。
日系企業をターゲットに立てられてたビルがいくつかあります。

そして、「虹橋地区」でお仕事をしている人や、その家族が
お隣「古北地区」のマンションに住んでいる感じです。

古くから日系、韓国系の人が集まっているだけあって
環境が良く、レストランやスーパーなど充実しているのですが

企業となると、
個人的な考えでは、虹橋は適さない地区のような気がします。

なんといっても、交通が不便。

このエリア、地下鉄の駅がまだなく
交通手段は主にタクシーとバス。

晴れの日は、まだ、いいのですが
雨になるとタクシーがまったくつかまらなくて

待ちぼうけorずぶぬれになってしまう
私にとっては、恐怖のエリアだったりもします(笑)

■浦東地区

上海の近未来を現す、ランドマークタワーが立ち並ぶ「浦東」

でも、私が上海に来る前の「浦東」といえば
地下鉄は通っているものの、ビル以外は何もなく

おぉーかっこいい!!、だけど、すっごい不便!!!(笑)
そんなエリアだったそうです。

確かに、3年前に旅行で浦東に来たときも
「高層ビルが並んでですごいけど、人がいなくてゴーストタウンのよう...」
と、思いました。

そんな浦東ですが、企業にとっては
特別税率が適用されるエリアです。

徐々に人が集まるにつれ、環境も整ってきて
大きなショッピングセンターなどもいくつかあり
また、来年には新しい日本人学校が開校します。

■虹橋から浦東へ

税制が優遇されるといっても、不便だった浦東。
でも、現在では、環境が整ってきたので
それにあわせて、企業が動き始めています。

以前は、空室率の高かった浦東のビルも
現在では入居率90%を超えるビルも多くなってきて

先日、お手伝いした日系企業が入った
中国電信の「信息大厦」なんて

実は、ご紹介したオフィスが最後の1室!
(つまり、その時点で入居率100%!)
なーんて事も、最近、起こっています。

今は、オフィスの移動がメインですが
徐々に人の移動(=マンション)も始まっているようですよ。

2006/04/24