先日から
オフィス賃貸の不動産会社・K社で働いているのですが

ここでの出来事なども
ちょっとづつ、お伝えできたらいいなと思っています。
今日は、その第１回目です。

中国に限ったことではありませんが
不動産関連の仕事は情報が命。

物件の仕入れ（空きオフィス情報）から
移転情報などなど
上海のK社でも
毎日、めまぐるしく情報が飛び交っています。

会社の中でも凄腕の上海人Hさん。
日本語はまったく出来ないのですが

日系企業の移転情報を
Hさんは次々と持ってきて

「コンタクトしてみてね！」
と、笑顔で、どっさり資料を置いていきます。

そして、その情報精度は、ほぼ確実。

無差別に集められたリストではないので
電話でコンタクトを取ると、十中八九的中です。

さらに、このHさん、
物件の仕入れ担当でもあるのですが

希望する間取りとか、立地を考慮しつつ
お客様が想定している価格より
ちょっと安い価格で持ってきます。

つまり、情報力だけじゃなくて交渉力もあるってこと。

通常、日系企業に対しては
残念ながら割高な家賃が提示されているので

物件資料を持っていくと
「案外、安いねぇー」と
返事が返ってきたりするんです。

「どこから、こんなに情報が入るの？」
と、Hさんに聞くと

毎回、
「友達から」
という返答が帰ってきます。

「じゃぁ、友達って何人居るの？」
と、聞いてみると

「うーん．．．３〜４００人ぐらいかな？」
とHさん。

その人脈のメンテナンスだけでも大変だろうに...。

温和な笑顔を見せてくれるHさんの
アグレッシブさを垣間見た瞬間でした。

2006/02/20