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変化是機会(上野陽子)

第28回 時間を買って留学する

中国で生活し、中国を肌で感じたい
と、強く感じた2005年の春

私には2つの選択肢がありました。
 
 
1つ目は、
留学生として語学留学すること。

2つ目は、
現地で働きながら生活すること。
 
 
最初は
働きながら生活したほうが
収入を得ることができるので

こちらにしようと
ギリギリまで思っていました。


貯金も限られているし
なにより、会社員として勤務し

毎月、給料を得る生活を長く続けていましたので
無職になるのが、
本当に、本当に、怖かったのです。
 
 
しかし、
改めて自分の性格を考えると

新しい世界に入る時には準備が必要で
その為には時間が必要でした。
 
 
また、
日本で働いている時には

昼夜関係なく仕事をしていて
まさに目の回るような生活。

自分を見失いかけていたので
改めて自分と、ちゃんと向き合うために
時間が必要だと感じていました。
 
 
そうして、ギリギリまで迷った挙句
多少(かなり?)ビビリながらも

「誰にも拘束されない時間を買おう」
と決め
留学することにしたのです。
 
 
この半年、中国語を学ぶ傍ら
ゆったり流れる時間の中で

自分と向き合い、
自分と対話を繰り返して来ました。

さまざまな不安が頭を過ぎりながらも
立ち止まったおかげで
いろいろな物事が見えてきました。

自由な時間のおかげか
貴重な出会いにも恵まれました。
 
 
この半年間が私に与えたものは
今、思っている以上に
意味があるのではないかと感じています。
 
 
パワー満タンになってきたらしく
体がうずうずしてきました(笑)

もうそろそろ動く時期なのかも。

2006/02/05