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変化是機会(上野陽子)
第11回 上海滞在1ヶ月
上海に来てから、
あっという間に1ヶ月が過ぎてしまいました。
はじめの1ヶ月の総括をすると
とにかく、いつでも、どこでも
「てぃーんぶどーん」=「何を言ってるのかわからない!」
の、一言に尽きます。
日本で半年間中国語を勉強し
その時の先生に
「陽子さんは、覚えが早いわね!」
と、言われていたのを
恥ずかしながら、真に受けていたのですが
上海に着いて、
学校でも、銀行でも、レストランでも
誰になにを言われても、まったく意味がわからず
授業中も、宿題が出たことさえ気づかない始末。
同級生のアメリカ人に
「もっと予習をしたほうがいいね」
と言われた時には
「私たち日本人は、
漢字を知っているから有利よね」
という、ささやかな希望(自信?)さえ崩れ去りました。
こんな状況だったので
最初の頃は、この先どうなるのか?
もしかしたら、一言も話せない、聞けない状態で
1年が過ぎ去ってしまうのではないか?
と、とっても、とっても不安な日々をすごしていました。
しかし、
人間の環境適応能力というのは優れていて
1ヶ月を過ぎた現在では
授業中に
中国語で質問を出来るようになったし
ドラマを見ている際
習った単語が見つけられるようになったし
現地の人の話も
5回ぐらい繰り返して言ってもらえば
(相手はイライラしているけど)
何を言っているのか大体わかるようになったし。
上海での留学生活に慣れるにつれ
なんでも落ち着いて対処できるようになりました。
緊張がほぐれたことによって
中国語の勉強はさらにはかどり
街中でも、間違いを気にせず中国語を話すようになり
ますます、上海での生活が楽しくなってきています。
私は、とても不器用なので、
なにか新しい事を始める時に
必ずと言っていいほど、
沢山の壁にぶつかるのですが
この1ヶ月で、最初の壁を乗り越えたのかなぁと
思っています。
2005/10/12