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変化是機会(上野陽子)
第5回 コンプレックスを消す方法
「One,Two,Three,Four...
あれ?英語で数えてる???」
生まれて初めての外国・イギリスに
滞在して1週間過ぎた頃のこと。
夕食の準備で、お皿を数える時
無意識に、英語で数をカウントしている自分に
まず、一瞬、頭が真っ白になるほど驚き(笑)
そして、くすぐったいような感じで
嬉しさが込み上げてきました。
今では、日常的な英会話には不自由せず
各国の友達とチャットやメールで連絡を取り合えますが
学生時代、英語の成績は落第点すれすれ。
(いや、たしか1回赤点を取った気が...)
TOEICでいうと300点あたりを
うろうろしていたでしょうか。
自分の、おばかさん加減を暴露すると
信用を失いそうで怖いのですが...
とにかく、英語の勉強が苦手で苦痛で
仕方がありませんでした。
しかし、当時、私が通った高校では
イギリス人の先生が担当する英会話のクラスがあり
その授業だけは、大好きでした。
普段の生活では見ることのない、外国人。
見た目も違うし、話す言葉も違う。
なんだか香水の良い香りもする。
もう、興味津々です。
そんな風に英会話の授業を受けながら
「外国に行きたいなぁ。
英語を話せるようになりたいなぁ。」
と思っていたのでした。
とはいえ、英語の成績は最低でしたから(笑)
英語に関して、もちろん自信はなく
留学したとしても、英語を話せるようになるとは
まったく思ってもいなかったのです。
ですから、イギリスで
買い物が出来るようになっただけでも大喜び!
いくら理不尽な思いをしようとも
毎日、楽しくて楽しくて、仕方がありません。
他国の友達と喫茶店に行き
カタコト英語で、おしゃべりしたり
夜のPUBに繰り出し
近所のおじさんとビリヤードを楽しんだり
ガイドブックに掲載されていたキレイな教会を見に
思い切って、列車の一人旅に出かけたりもしました。
イギリス滞在中、
いろいろな事を試していくうちに
英語力に対して感じていたコンプレックスが
少しずつ、消えていき
「私って、英語、大丈夫かも!」
と、ちょっと飛躍しすぎな自信までもが
自分の中に芽生えてしまいました(笑)
「苦手だなぁ」と思うことでも
別の角度からアプローチすると、
思わぬ結果が得られることもある。
そのポイントは
「楽しい!」と感じる方法を見つけることだと
気付いたのでした。
2005/08/31