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上海から家族への手紙(天真爛漫)
第121回 90后は、少しいや大分違います。
先週、
中国の若い女性の勤勉さをほめたばかりですが、
今週は、
また別の感情をもちました。
90后(じょーりんほう)とは、
中国で
1990年代生まれの世代のことを
指すのですが、
今週、
自動車部品の展示会が開催されていて、
そこに通訳の手伝いとして、
日本語学科の学生が
手伝いに来ていました。
彼女たちは、
専属ではありませんから、
専門的な商品の説明もできませんので、
肝心な時は
出番がないのですが、
バイト代として、
1日150元手に入れることができます。
同じ会場で
ガードマンは1日120元だそうです。
彼女たちは、
おしゃべりしているか、
それに飽きてしまうと、
来るんじゃなかった、
学校に行っていればよかったと
口にします。
仮にも
自分で選んで、
やってきてお金まで手にするのに、
やっていることが
自分にとってつまらないと
このザマです。
ああ情けない、
先週お伝えした女性とそんなに年齢が
離れているわけではないのに
大きなちがいは何でしょうか。
個人差といってしまえば
簡単なのですが、
どこのブースも似たようなものです。
聞けば、
彼女たちは、
親から仕送りしてもらっていて
別にアルバイトなど必要ないといいます。
おもしろい日系企業があれば
ラッキーということで
やってきたとのことです。
ボーイフレンドも
日本の男子留学生というパターンが
結構多いようです。
しかし、
彼ら彼女らの会話は
まず日本語を使うそうです。
デートのときも、
女の子がリードして、
どこに行くかを決め、
映画の選択も彼女らが行い、
日本人のボーイフレンドは
がんばって中国語を学ぼうとするのかといえば
意味がわからないので
寝ているのだそうです。
わがままな90后の中国人学生に
ダメだししたくなりましたが、
日本人男子学生も
さらにがっかりということが多いようです。
経済の発展とともに、
ハングリー精神が消えていくのは
仕方ないことなのかもしれませんが、
受験が終わっても、
自分の目標に向かって、
努力し続けることができる
本当にがんばる学生は、
本当に両国とも貴重な存在だと痛感しました。
とうさん
2012/12/22