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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第116回 中国国際工業博覧会が無事に終了しました。

中国国際工業博覧会が終了しました。
久々のイベントでしたが、
中国側の主催者も大変協力的であったので、
出展された企業の方々にとっては、
まずまずのイベントになったのではないかと思っています。

最近中国で開催されるイベントでは、
ブースに、
「日本」とか、「JAPAN」とかの文字を
出してはいけないであったり、
法被など日本を連想させるようなものの着用は控えるようになどと
日本をアピールして
ビジネスしようとしているのに、
それでは全く意味が無くなってしまうような
注意、警告を受けることが少なくないです。

今回は、
主催者が政府関連機関ということもあって、
それらの要件をすべて北京の外交部まで
確認して問題ないと判断したということらしいです。
民間が主催するイベントだと、
そこまで手間をかけることもめんどくさいし、
わからないことで
後から当局に睨まれるとめんどうなので、
それでは、
厄介になりそうなことは
全部させないでおこうということになるようです。
だけど、
日本の企業や自治体の参加は、
お得意様ですから
ぜひとも参加してほしいので、
参加料・出展料を払わせてから
厳しい条件を提示してくることが
多いようです。
したたかというか、ずるいというか
やはりやりにくい国には間違いありません。

展示会のほうは、
反日デモの影響かどうかはわかりませんが
例年より来客数が減っている感じはしましたが、
各企業さんの熱い努力により、
まずまずの成果があったようです。
今後に期待です。

全体的な印象としては、
日本の大手企業の出展内容を含めてみても
自動化に関する分野の展示・出展が非常に多く、
賃金高騰に対する対応が
ますます進んでいくようです。
将来的には、
これらの問題にどう取り組んでいくかが
市場開拓・マーケティングとともに
喫緊の課題となっているようです。

なにはともあれ
無事にイベントができたことに
ホッとしています。

 とうさん

2012/11/18