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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第112回 上海野生動物園で一休み

尖閣諸島国有化問題の影響で、
日中関係が悪化したままなので、
地方自治体の経済交流活動も
ストップしたままです。
ここまでの事態を
政府の人たちは想像していなかったのでしょう。
挙げた拳を下ろせないのは、
どちらも同じかもしれませんが、
殊更メンツにかけては、
中国の方が一枚も二枚も上手ですから、
経済にどれだけ影響がでようとも、
我慢比べになれば
どちらが勝つか明らかでしょう。
早く何とかしてほしいものです。

気分をすっきりかえて、
楽しくて、さわやかなところに
案内します。
それは、
上海野生動物園です。
上海市の浦東地区にあるもうひとつの動物園です。
評判は、
あまり高くなかったので
今まで、
場所が遠いこともあって
訪れる機会もなかったのですが、
浦東地区の友人の家に行くついでに
訪れてみることにしました。

ここの目玉は、
その名の通り、
野生動物園ですから、
サハリパークのように
車に乗って、
猛獣たちの暮らす地域を
訪れます。
なかなかきれいに整備されていて、
本当に近くで、
トラ、クマ、ライオン、ヒョウなどを
見ることができます。
その他にも園内は、広く混雑もしていないので、
気持ちよく、すがすがしく過ごすことができます。

とうさんが
一番気に入ったのは、
一日一回行われるドックレースのショーです。
ドックレースという名のイベントなので
マカオのドックレースを想像していたのですが、
最初に走り出したのは、
ラクダです。
ラクダが人を乗せてレースをします。
次に、
走ったのが馬です。
これはまさしく競馬でした。
もちろん賭けはありません。
その次が、
なんとダチョウです。
ダチョウに飼育員がのってレースするのには、
思わず吹き出してしまいました。
そして、
ドックレースがありました。
マカオは、うさぎのぬいぐるみを追っかけるのですが、
上海ではねずみのぬいぐるみを追っかけていました。
さらに最後に、
ヒョウのレースです。
あっという間に走り切ってしまったのですが、
観客席に飛び込んできたらどうなるのかと
後からとても不安になりました。
とてもバカバカしいのですが、
なかなかおもしろいです。

また、
もちろん中国の宝パンタ゜にも
遭うことができます。
涼しくて気持ちのいい
この季節の上海の穴場といっても
いいかもしれません。
江蘇省の蘇州とか、無錫とかから
遠足の学生たちも
休日にも関わらず出かけてきていますが、
広いのであまり気になりませんでした。
そういえば、
日本人には誰にも会わなかったような気がします。

 とうさん

2012/10/24