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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第104回 中国の病院の格差は、それはそれはすごいです。

上海に赴任してから2年余り
お医者さんのお世話にならずにきたのですが、
とうとう入院するハメになってしまいました。

朝、血尿がでていたので
何だかイヤな感じがしていたのですが、
夕方下腹部あたりから激痛がおこりました。

日本人のドクターのいるクリニックで
診てもらったところ、
尿管結石の疑いがあるということで
もしもの場合もあるので
専門の病院で診察を受けた方がいいと
紹介状を書いてもらいました。

出かけた病院は
24時間体制の緊急病院でした。
外国人専用の窓口もあるのですが
時間外のために
急患外来は、
一般しかありません。

まず受付で
紹介状を出しますが、
目もくれず
初診の受付のための書類をくれます。
それを記入すると
初診料15元(約200円)を払います。
すると8番に行くようにいわれました。

8番というのが、
診察室で多分泌尿器科のドクターがいる小部屋です。
その前に人が立ったまま並んでいます。、
診察待ちの列なのです。
つまり、各専門科毎にドクターがいて、
ドクターの部屋の前に
診察を受けたい人は並ばなくてはならないのです。
私は、スタッフたちが並んでくれたので
椅子に座って待っていました。
これだと病人が一人で来たら
診察を受けることもままならないと思いました。

そして、私の番になってドクターに経過を説明すると
エコーの検査を受けるように言われて、
何やら紙切れをくれました。

スタッフはその紙切れを持って、
受付に戻ります。
検査費60元を先に払って、
領収済みの判を押してもらって、
別の棟の何階かの検査室に
歩いていきます。
雨が降っていて
傘をさして
自力で検査室までいって、
検査をしてもらい、
その検査の結果を持って
ドクターのところに戻ります。

ドクターは
とりあえず点滴をして
様子をみましょうということになりました。
そこで、
選択です。

このまま
中国ローカルの診察を受け続けるか、
外国人専用病棟に移り
治療するかという選択です。
外国人専用病棟を選択することにしました。

料金が大きく異なるとのことです。
最初に払った初診料15元ですが、
外国人専用病棟になると
これが何と600元になるそうです。
40倍の違いです。

つづく

2012/08/12