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上海から家族への手紙(天真爛漫)
第67回 杭州レジャー産業博覧会
ろとくんへ
上海から新幹線で約1時間位のところにある杭州に行ってきました。
杭州には、西湖という大変きれいな大きな湖があって、
そこを中心にした観光の街です。
夜は、毎日噴水のショーが開催されているようです。
とうさんたちは、中部地方の観光PRのために
杭州の旅行社の訪問と杭州レジャー産業博覧会の出展をしてきました。
会場の場所をよく確認していなかったのですが、
着いてみたら西湖のある杭州の街の中心ではなく、
銭塘江という川を渡った蕭山という街で開催されるということでした。
蕭山は、元々は蕭山市といって、杭州市とは別の行政単位でありましたが、
市町村合併によって杭州市の一部になったとのことです。
川を隔てての合併ですから、
どちらも昔の感覚があり、
市民たちはそれぞれ昔の感覚で、杭州の人、蕭山の人と違いを意識しているようです。
正直に言って、
蕭山のほうは、メーターのないタクシーが
たくさん走っているような状態ですから
まだまだ観光客をもてなすホスピタリティが
十分築き上げられているというわけではありません。
大型のレジャー施設やホテルなどは整備されています。
また、8千年前の船が見つかったということで、
それを展示する博物館もできているそうです。
(中国の歴史は、8000年ということになるのかな?)
また、5年に一度開催される「世界レジャー博覧会」というイベントが
2ヶ月間開催されるということで、
とうさんたちの出展した展示会も今年は、
蕭山で開催されることになったようです。
杭州市政府が、蕭山の街おこしをしようという感じて、
大きなイベントを蕭山で開催しているような気がしました。
施設などのハードは次々と建設されていますが、
ソフトは残念ながらまだまだです。
何のために作っているのか、
訪れた人がどのように動いて楽しむのだろうかというような
観点から一つ一つの施設のつながりが感じられません。
上海を含めた中国の華東地域は、
野菜がとてもおいしい地域ですから
それらを生かした農家楽という民泊の旅行が
中国では流行っています。
そのような観点をとりいれて
ソフトを充実させるとおもしろいのにと
いつもながら感じました。
このあたりに、日本人の知恵と経験が生かされるのかもしれませんね。
とうさん
2011/09/25