戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> 上海から家族への手紙(天真爛漫)

上海から家族への手紙(天真爛漫)

第56回 中国春秋航空を訪問してきました。

まっちんへ

上海虹橋空港の近くにある春秋航空を訪問してきました。
訪問の目的は、中部国際空港に春秋航空の便を飛ばしてもらうための
プロモーションです。

春秋航空は、格安航空会社です。
ローコストキャリア(LCC)ともいって、
徹底的な効率化を図り、
コストを最大限に切り詰め、
格安な費用でサービスを提供する航空会社です。

春秋航空は、すでに上海-茨城、上海-高松に路線を就航させています。
茨城までは、安いチケットならたったの4,000円程度で
行けてしまいますから驚きです。

本社を訪問して驚いたのは、
これが航空会社の本社かと思うくらい質素なのです。
広い1フロアのオフィスには、およそ100人以上が
肩をすり合わせるように座って仕事をしています。
もちろん一切の間仕切りもありませんから、
どこからでも見渡せる状況です。
また会議室もそのオフィスの隅に
小さなテーブルと椅子がおいてあるだけで
何の装飾も一切ありません。

話を伺った担当者の方曰く、
「LCCをやるのだから
 ここまで徹底しないと価格を下げることが
 できないのです。」
「当社は、コストも厳しいですよ。
 出張の時のホテルも格安のホテルです。
 日本人はとてもがまんできないホテルを利用しています。」
と仰います。

ここの企業理念は、
中国の老百姓(農民)の方にも海外旅行を楽しんで
もらいたいということなのだそうです。
元々は、春秋旅行社という旅行会社が親会社ですから
春秋航空を利用したツアーを
しっかりと準備して
中国各地の人々を海外に日本に送ってほしいと思いました。

中国のフライトは、中国民航局という政府機関が
どこの国のどの地域に飛ばすのかということを
しっかり割り当てているという方策をとっていますから
航空会社が独自に
どこに飛びたいというのを決められないことになっています。
しかし、何とかフライトを中部空港に飛ばしてもらえれば
空港の活性化とともに多くの中国人観光客を確保することが
てきますので、
これからも目が離せないことのひとつです。

 とうさん

2011/06/26