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上海から家族への手紙(天真爛漫)
第48回 やればできるじゃん!
こっちゃんへ
広州の旅行代理店にでかけて、中部エリアへの訪日旅行のプロモーションを行ってきました。
予想通り、中国の方の第一声は「日本は大丈夫か?」ということで、
今は、日本向けの旅行はすべてストップしている状況です。
夏休みの訪日旅行を企画していたとうさんたちには、
厳しい状況です。
実際に、各旅行代理店の日本担当のスタッフは、
欧米担当のサポートをしているところが多いと聞きました。
それでも、この時期は、担当者が時間に余裕があり、
とうさんたちの話をしっかりと聞いてくれたので、
良かったと思います。
広州に行って驚いたのは、
とうさんたちの話を丁寧に聞いてくれたことのほか、
人々がとても親切だったということです。
例えば、道を尋ねてもカバンから地図を出して一緒に探してくれたり、
エレベーターや駅で日本語で話をしていた時、
わざわざ相手の方から声をかけてもらい、
道を教えてくれたり、街を案内してくれたりしてくれるのです。
残念ながら、上海ではこのような経験はまずありませんので、
一緒に行った同僚の一人は、
最初はキャッチセールスか何かではないかと疑っていたようです。
そして、とうさんが一番驚いたのは、
バス停できちんと一列にバス待ちの列ができていたことです。
はじめは何かの売り出しで、行列ができていたのかと思ったほどですが、
数か所のバス停で整然と列を作っているのを見ましたので、
まちがいありません。
広州の人にそのことを話すと、
性格がのんびりしているので、あくせくしないからだろうと仰っていましたが、
それでも列は並ばない、何としてでも人より前に行くという上海万博の
光景を思い出すと感心せずにはおれませんでした。
広州は、北京から離れているので、
中央の指示をなかなか守らない、進歩的なところだと聞いていましたが、
このような面でも
進んでいるのはすばらしいことではないかと思いました。
経済が広州・華南エリアからすすんだように、
マナーとか、人への思いやりが広州から中国全体に広がればいいなあと
期待しています。
とうさん
2011/04/17