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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第39回 新規開店パーティーはダブルヘッダー?!

ろとくんへ

中国の広州にある中国茶の会社の新規開店式典に出席させてもらって、
会社の関係者だけでなく、警察や消防の方々が揃って顔をだす昼食パーティーにも参加させてもらいました。

それから、午後は1950年代という相当なビンテージもののプアール茶をいただいたり、
中国の各地域の民族舞踊とか、歌またはお茶のショーなどが延々と続いて披露されていました。

夕方になり、
ステージが一段落してさあ帰ろうかと思ったところ、
社長と夕食を食べることになったと言われました。
お茶の先生は日頃の付き合いがあるのでいいとしても、
全く部外者で今後お客さんにもならないとうさんは、
一日に2度もごちそうになるのは気がひけたので、
辞退しようとしましたが受け入れてもらえませんでした。

そしてレストランまで会社の車で送ってもらってびっくりしたのは、
昼よりも大きなレストランの会場が貸切になっていました。
てっきり、内輪で労をねぎらいながら夕食をするものと思っていましたが、
そうではなく、またお祝いのパーティーが用意されていたのです。

集まってきた人をみると、
昼間と同じ人も何人かはいましたが、
基本的には、
違う顔ぶれが並んでいました。
しかもほとんどが家族連れで、
会社の社員やその家族、
そしてさきほどとうさんたちを送ってきてくれた運転手さんなども参加していました。

パーティーは、
昼間よりもさらに形式ばったところがなく、
社長の挨拶など一切なく、
淡々と昼間とほぼ同じお祝い用の豪華なメニューが出されてきました。

出席した人は、
各々歓談したり、
お酒を飲んだりして、
楽しんでいました。

全く堅苦しくなく、
和気あいあいといった感じで、
温かい雰囲気が伝わってきました。

主催した社長さんにしてみれば、
お金もかかるし、
時間もとられるし、
何より気を使われたことと思いますが、
何の関係もないとうさんまで2回も招待してくれました。

 

中国の人たちは、
子供のころから、
こういう場を何度も経験して、
社交性を身につけ、
血の関係だけでない身内を作っていくのかあと感心した次第です。
また社長さんの気前の良さは、
親から子供に伝えられるでしょうし、
この会社の繁栄にも繋がっていくのだと確信しました。

 とうさん

 

 

2011/01/23