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上海から家族への手紙(天真爛漫)
第10回 上海万博で感じたこと
ろとくんへ
上海万博も開幕1か月が経ち、いよいよ勢いが出てきました。
入場者も日に日に増えつつあり、関係者にとっては目標7000万人の入場者に向け、少しホッとしているのではないでしょうか。
上海万博に出かけてみると、会場内の工夫で、2005年愛知万博から学んだことが少なからず見受けられます。
例えば、たくさんのボランティアの学生が配備されていて、来場者の道案内・相談に対応してくれています。本当に親切に一生懸命対応してくれている感じが伝わってきます。愛知万博が学生、主婦そして高齢者の方々まで幅広い層からボランティアに参加してもらっていたのに比べると、大学生だけに限っていることが少し残念かなと思うところです。
また、会場内の水飲み場、トイレ、暑さ対策のミスト装置などの配備が十分にされているところなども先例をしっかりと学ばれたのだと思います。これからますます入場者が増えたり、暑さが厳しくなれば、一層効果が現れてくることと思います。
パレードとか、展示館の設備・内容では、ディズニーランドなどのアミューズメントパークから学ばれたのではないかと思うところもたくさんあります。
ディズニーランドを知っているとうさんから言わせてもらうと、パレードなどはもう少し笑顔を豊かにしてホスピタリティを表現するとさらにいいのではないかと思います。
最後に、気になっていることを記します。
愛知万博のときも障害者、妊婦、ベビーカーをもった人などの優先入場がありました。上海万博でもこの方法を採用して、ほぼいずれの館もこの優先入場の取り扱いがあるようです。
そして、現在起こっていることは、ベビーカーの人、車いすの人、妊婦さんが会場にとても多いということです。すでに4、5才ではないかと思われる子供がベビーカーからお尻をはみ出して乗っていたりとか、夜10時を過ぎても赤ちゃんを抱いて列に並んでいる人がいたりとか、車いすの優先入場の列だけで2時間待ちの列ができていたりとか、きっと何らかの対策がでてくるものと思われますが少しあれっ?と思う場面も見られます。
また、土曜日の開門時間後の入場ゲートは、山の手線の通勤電車並みになっていますので、ろとくんが来る場合は、土曜日の朝から万博に行くのは避けましょう。夕方5:00からは、涼しくなっているし、90元(日本円で1200円程度)で入場できますからお得ですよ。
とにかく、せっかく万博を楽しみにして来た人たちがケガなく、安全に楽しめることが大切だと思います。
とうさん
2010/06/14