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上海から家族への手紙(天真爛漫)
第3回 成都に行ってきました。
ろとくんへ
四川省の成都に行ってきました。
もちろん、仕事で出張してきたのですが、上海から成都までは飛行機で約3時間かかります。日本まではだいたい2時間前後で着いてしまうので、今更ながら中国は広いというのを実感させられます。
ろとくんなら、成都といってすぐにピンとくるのが、三国志の劉備玄徳と諸葛孔明のゆかりの地ということでしょうが、他にも激辛の四川料理やパンダの故郷として有名ですね。でも今日は、「金紗遺址博物館」を紹介します。ここは、2001年にたまたま住宅工事の際に発見された古代遺跡が発掘時そのままの姿で保存されている博物館です。西安の兵馬傭の様子と似たような感じです。兵馬傭のほうがあんなに有名なのに、ここは知る人ぞ知るといった感じなのは少しもったいないような気もしました。新しい博物館なので、これから有名になってくるかもしれません。発掘現場の至るところにあるゾウの牙や金の装飾品の数々は本当に興味をひくものでした。ろとくんの最も興味のあるところの戦いの痕跡はありませんが、それでも一見の価値はあると思いますので、記憶に留めておいてください。近くにある三国志の博物館は、まだとうさんも見ていませんので何とも言えませんが、こちらもきっと興味深いものと思います。
成都のイトーヨーカドーは、二号店もできており、すごく人が多くてとても賑わっていました。日本のヨーカドーと違って高級スーパーかデパートといった品揃えであり、価格も結構高くちょっとおしゃれな買い物をするイメージです。日本の輸入商品は、上海のカルフールよりもやや値段が高いといった感じがしました。やはり物流にコストがかかるのと日本人が少ないこともあり消費量が大きく異なっているせいなのかもしれません。また、日本語人材も上海にはまだまだ及びません。いろいろなチャンスがありそうです。そういう意味でも興味が惹かれます。
最後に、やはり四川料理について少し触れておきます。名古屋の三越ラシックにある「陳痲婆豆腐」の本店があります。本店のマーボー豆腐は確かに安くてうまいです。ですが、店自体はそんなに有名ではありません。多くの料理店のなかの一つといった感じです。こちらの人にお店を紹介してもらっても、残念ながら「陳痲婆豆腐」の名前はでてきませんでした。なぜ日本であんなに流行っているかを考えると、やはりマーケティング・広告は大切だということですね。
たくさんの激辛料理店があります。人の好みにより、どこもおいしいといったところです。辛いものが苦手のとうさんも、成都はとても気に入りましたので、またゆっくりと九賽溝とともに旅行しようと思っています。
とうさん
2010/04/30