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上海から家族への手紙(天真爛漫)

第1回 清明節とよもぎ団子

まっちん
ろとくん
こっちゃん へ

元気ですか?
とうさんは、元気にやっています。
やっとこちらの生活環境が整い、アパートでインターネットもできるようになりましたので、1週間に1回ぐらいはメールするつもりでいます。

こちら上海は4月に入ったにも関わらず、急に寒くなったり、温かくなったりしているので、体調管理が難しいです。こちらの人たちも今年の天気は異常だと言っています。 そちらはどうですか。

ところで、先日4月5日は、中国は清明節(せいめいせつ)といって祝日でした。中国ではお墓参りをすることになっているそうです。日本のお盆とかお彼岸に似ているかもしれません。
上海市内中心部には、お墓があるわけではないので、結構遠くにあるお墓までお参りに出かける人が少なくないようです。
この時期にこちらでは、「青団(ちんとぅあん)」というあんこ入りのよもぎ団子を食べる習慣があるようです。1個1元くらいで、どこでも売っているので買って食べてみたら、まあまあいける味でした。
ついでにアパートの周りの公園とかで、よもぎをさがしてみたのですが全く見つかりませんでした。 それどころか、日本ではこの季節どこでも目にすることができるハコベ、タンポポ、オオイヌノフグリ、ホトケノザなどの野草の花は見つけることができませんでした。木々にはサクラを含めて、いろいろな花が咲いているのですが、地面の近くでは、とうさんは花を見つけることができませんでした。もっと行動範囲が広がれば簡単に見つかるかもしれません。見つけたら、また報告します。

花見に団子と、のんびりと遊んでばかりいると思われると癪なので、仕事に関係する万博のことも少し触れておきます。
上海万博は、開幕まであと1か月を切って、さらに準備が加速されています。特にインフラの整備はすごいです。外灘(わいたん)という場所の再開発が完成し、一般開放されるようになりました。日本でも新聞などで記事になっていたので知っているかもしれませんが、かなり多くの人が出かけているようです。人混みが苦手なとうさんは、まだ見に出かけていません。
そうしているうちに今度は、浦東国際空港から市内までが地下鉄でつながったとニュースがありました。2号線という上海の一番メインの地下鉄の路線です。 これで空港までスムーズに行くことがてきるのかと思ったら、今はまだ途中駅で乗り換えが必要なのだそうです。中国人のスタッフに「まだ試運転の状態じゃないの?」と尋ねたら、「そうかもしれません。」と言っていました。また彼の家から会社まで乗り換えなしに来ることができる10号線が翌日開通するらしいです。ただし当面の運行は、9時から16時までで使えないとこぼしていました。
日本に比べると中国の交通機関の試運転は、非常に短いと聞いたことがあります。このように、一旦開通させてみて、不都合があればそこで調整するという方法なのかもしれません。まさにこれが合理的な方法の一つなのかと思わず感心してしまいました。

さてこれから、とうさんが上海で出会ったこと、あれっと感じだことを伝えていこうと思いますので、嫌がらずに付き合ってください。

とうさん

2010/04/15