さて、喫茶店風にレイアウトされたサロンで軽食を済ませて高校野球
を見ながら次の指示を待つねこさんです。

30分程度で撮り直しをするかどうかの結果が知らされる予定ですが、
40分、そして50分が経過しても連絡がありません。
その間私より前に食事をされていた方々が２～３名「撮り直しは
ありませんので、どうぞ元の服にお着替えください。」と指示を
受け、部屋を出て行かれます・・・

そしてとうとう１時間が過ぎ、私よりも後に食事に入って来られた方
までも撮り直しなしの結果を知らされ出て行きます。
だんだん不安になってくるねこさん・・・
（読影で何か発見されて念入りにディスカッションされているのかな？
それとも、私の受診したコースが松竹梅の松コースなのでオプション
検査の分だけ時間がかかっているのかな？）などと思い巡らせます。

それでも好奇心旺盛なねこさん、思い直して部屋の外に出て探検を
始めます。
あれを眺めたりこれを読んだり・・・してからサロンに戻ります。
検査終了後１時間10分ほど経ってから、やっと職員の方がみえました。
「ねこさん大変おまたせして申し訳ございませんでした。撮り直しは
ございません。お着替えになって待合室でもう少しお待ちください。」

とりあえずホッとしてロッカールームに行き元の服装に着替えた後、
案内された待合室に入ります。（写真）

（お～、これまた空港のビジネスクラスのラウウジみたいやね～）
と、さきほどの思案を忘れて喜ぶ単純な私です。
心（こころ）とはコロコロと変わるから心と言うんだ、とは言い得て
妙ですね。

（何か見つかったら見つかったときタイ。この検査は精度が高いけん、
見つかるのは超初期のものだし、見つかるほうが幸運なんやね。）
さらには、（加入しているがん保険から診断給付金がおりたら中国株
やベトナム株が買えるなあ・・・どっちもバーゲンセールやもんね！）
とまで考える単純なアタマはなかなか治りません。
アタマの病気を心配すべきかも・・・

12時少し過ぎ、（お昼休みに入っているだろうから、もう少し待つ
ことになるかな。）と思っていると職員の方から「お待たせ致しました、
今から結果の説明をいたします。」と問診を受けたときの部屋に案内
されました。
中には、すでにさきほどのＫ医師がいらっしゃいました。

Ｋ医師「大変お待たせいたしまして、申し訳ございませんでした。今から
説明を致しますね。」
私「ハイ、お願いします。」（保険金のお札が目の前に浮かぶ私・・・）
Ｋ医師「結論から申しますと・・・悪いものは発見されませんでした。」
大きなテーブルの両端に向かい合って座っているので、少し緊張して
いましたがホッとしました。

大きなモニター画面で、ちょうど頭の頂点から足の裏までを突き抜ける
要領で立体的に私の体すべての断面を連続で見せていただきながら、
説明を受けます。
（ふ～ん、これが私の体かあ・・・ＣＴやＭＲＩに比べてすごいや！）
と感心することしきり・・・

①読影による悪性新生物は認められないが、ＰＥＴ検査では発見が困難な
部位については定期的に検査・検診を受けること。
②今治療中の各成人病については主治医の指示に従い治療を続けること。
がありました。

お盆明けの８月21日に結果報告書が自宅に送られてきました。（写真）

（なにか、興信所や何かの鑑定の報告書みたいですね）
現在治療中の成人病を除き、胆嚢・肝臓・すい臓癌、大腸癌、前立腺癌
などの腫瘍マーカー検査の結果もシロでした。

どうやら今後10年は長持ちしそうです。
報告書を仏壇に揚げて、亡き両親に報告したねこさんでした。

2008/08/31