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カネなし コネなし アタマなし(スナドリねこさん)

第12回 プライベートな条件を振り返る・・・家庭編

私の住む九州北部も梅雨に入り、本格的な雨のシーズンの到来です。

今までお伝えした海外視察・インタビューの旅はなにもフィリピンに
限ったことではなく、数カ国にわたって何回か行ないました。
機会あるごとに、いろいろな国の状況をお伝えしていきたいと思います。

海外において起業して成功するためには、伝聞だけでなく実際に行って
自分で調べること、実際に住んでみること、そして実際に試行錯誤して
ノウハウを掴んでいくこと等々が解りました。

しかし、独立起業するにあたってはその前にやらねばならないことも
たくさんあります。
国内・海外どこで起業するかににかかわらず、大前提としてプライベート
の部分の準備・段取りをもしっかりやっておかねばなりません。

起業するにあたって特別な克服すべき課題がないのが一番なのですが、
そうはいきませんね。
おそらく、無条件で即OKというのはほとんどないのでは?
即OKでも総論賛成、但しここが解決できれば、というところでしょう。

心の整理・決心、恋人や家族の理解と同意、自分のスキルの検討、そして
資金の調達等々・・・他にもたくさん・・・あります。
これに私の場合、中国事業の撤退事情の分析と再チャレンジが可能かの
判断が加わりますね。

邱先生のみならず他の起業関係者からの情報を紐解くと、家族や恋人の
理解と同意は不可欠と教示されています。
人生の過程では、誰にもそしてどの家庭にもいろいろなことが起こるの
ですけれども、現在起きていることを整理して検討・修正する、また
未来に起こりうることまで想定して対策を練って、家族や恋人に説明・
説得できるようにしておかねばなりません。
またそうしないと、同意は得られないと思います。

私の場合・・・
家族は5人、妻・長女(大学4年生)・長男(重度心身障害者で特別
支援学校高等部2年生)・二男(幼稚園児で3歳)そして私です。
まずほとんど見かけない、希少な?家族構成だと思います。

長男は重度の心身障害者ですから、一人ではなにもできません。
(一歳児半なみの知能と歩き始めの幼児なみの運動能力です。)
半日は学校にいますが、施設に入所していないため家族にとっては
家庭でかなりの負担がかかります。(特に長期休みの日々は倍増・・・)
現在以上の知能と身体機能の向上は望めません。

長女は大学生ですが、現在は別居しており介護の手助けにはなりません。
(就職先によっては、卒業しても自宅には帰らないかもしれません。)

さらに二男が誕生、最近オムツもはずれてやっと幼稚園に入園。
父親は1957年生まれなのに爺と孫の年齢差!
そんな状況ですから、妻もここ3~4年働いておらず介護・保育に
専念しておりました。

ダメ押しは、私がは中国に出て行く前に頚椎の手術を受け入院・リハビリ
をしたことです。
運良く運動機能はほぼ回復していますが、首から肩そして指先まで痺れの
後遺症が残りこれは完全に回復するかはわからない状況です。

こんな環境の中で、邱先生のお知恵を借りたり戸田先生のご指導を受けたり
ゼミ仲間やその他の友人たちの励ましを受けたりして中国に出ました。
我ながら、こんな状況でよく決心したものだと思っています。
再び海外に出るとなると・・・今の状況でどうするのか?・・・

またまた・・・ないアタマをひねるねこさんでした。

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2008/06/12