さて、ここでフィリピンという国について簡単にご紹介しておきます。
（興味を持たれたら、ご自分で探究してみてください。）
なお、数値に関しては、直近の統計資料のものではありません。

この国は、日本人にとっては女性よりも男性によく知られている国
かもしれません。
フィリピーナという呼称やフィリピンパブなど、日本人男性にとって
は恋愛関係やエンターテイメントに係わる機会が多いからでしょう。
これに、ご高齢の方なら太平洋戦争でのフィリピン侵攻、若い方々
ならマリンスポーツ、子供たちも大好きな食べ物フィリピンバナナが
加わるくらいでしょうか。

フィリピンの正式名称はフィリピン共和国といい、英語表記は
Republic of the Philippines /フィリピン語ではRepublika ng
Pilipinas (レブブリカ・ナン・ピリピーナス）です。
大統領は女性のグロリア・マカバガル・アロヨさんで、議会は二院制。

地図でみると、非常にたくさんの島々からなる海洋国家で、7000以上
もの島があると言われています。
国土面積は30万平方キロ弱で日本の約８割。

国土は北回帰線と赤道の間にスッポリと挟まっており、気候は常夏
で暖かいのですが、台風の町内会という、お隣に気を遣う立地条件。
（改めてよく見ると、ＡＳＥＡＮ諸国の中で一番日本に近いですね。）

国民はほとんどの人々がマレー系ですが、数百年の歴史の中でかなりの
混血がすすみ、混血率はかなり高く東洋系・西洋系などいろいろな人々
がいます。（日本人との混血もかなり多いです）

多くの島から成り立つ国なので、現地語は非常に多くの言語があり、
有名なものにタガログ語・セブアノ語（ビサヤン）などがありますが
フィリピン語（日本語にたとえると共通語）と英語を公用語として
います。
特にアメリカ支配の影響で、英語の普及度は相当なもので、テレビで
国会中継を見ていると議論は全て英語でなされておりました。
同じく英語を公用語とするシンガポールのような理由でしょう。

人口は9000万人弱でまだまだ増加中、世界で12番目の多さです。
人口ピラミッドは典型的な山型で65歳以上の高齢者の割合は3.8％。
（日本の約五分の一です。）

アジア随一のキリスト教国家で、国民の90％以上がキリスト教徒です。
また、スペインの植民地支配時の影響でその中でも80％以上をカトリック
教徒が占めています。
したがって、いたる所でキリスト教会を見ることができます。

一人当たりのＧＤＰは1232ＵＳドルで、ASEAN10カ国中６番目ですが、
５番目のインドネシアとはほぼ変わりません。
残念ながら、ＡＳＥＡＮに最初から加盟しているにもかかわらず、
その６カ国の中ではインドネシアと最下位争いに甘んじています。
経済成長率は5.1％でタイよりも良く、よく付いて行っています。

そのような国に私は降り立ちました。

2008/03/20