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パラン・パラン(スエナリ)
第84回 プラド美術館
今朝の読売新聞に、ゴヤの「巨人」は弟子の作品
ではないかという疑惑にたいして、未だ調査中という
プラド美術館の見解を伝えています。
25歳の頃ヘルシンキから南下してマラケシュまで行き
地中海に沿って、マラガ、アリカンテ、バレンシア、
バルセロナ、アルルとバスで移動し、イタリアから
ギリシャへ。
ゴヤで衝撃を受けたのは、「うずもれゆく犬」と
いう題の小さな作品でした。
ゴヤのコーナーの目立たない壁に掛かっていたと
記憶しています。
砂山の斜面に首を出した犬が、諦め表情で宙を
見てる。いずれ、砂に絡め取られていく運命を
暗示してるのです。
当時の自分の前途に対する、不安や恐れの
心境に合致したのです。
〇死海 ヨルダン(07)
〇豆屋 アンマン
2009/01/23