戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> パラン・パラン(スエナリ)
パラン・パラン(スエナリ)
第55回 雑草
この季節は、植物はいきいきとして繁茂して、
あつぐるしく、欝っとおしいくらいだ。
わけても、雑草といわれてる、草のパワーには
圧倒されます。
「雑草研究の権威であるアメリカの雑草学会では、
雑草は{望まれないところに生える植物}と
定義してます。
つまり、雑草は人間が雑草扱いしてはじめて
雑草となるのです」
(雑草の生き方 雑草とは何か 稲垣栄洋)
台所に面して、つまらない、手入れのしてない、
小さいな庭があるのです。
ぼくの座る正面に、ツツジの塊というか茂みがあるのですが、
そこに、いつの頃からか、フェンシングの剣みたいな草が
20本ほど、ツツジの茂みより、30センチほど高く
そそり立っているのです。
気が向いたときに、ツツジに揃えてカットするのですが、
一週間も経たないうちに、基の長さになり、
どうだい!といった風情で、すずしい顔をしています。
根っこを、取らないからとは、おもいますが、
そのままに、しております。
「多年性である場合、切断された栄養器官からの
強勢な繁殖力と再生力を持つ」
「そこで、枯れてしまうほど雑草は弱くありません。
再び、芽を出し、成長を始めるのです。
そればかりか、切断された器官が全て芽を出し、
逆境を逆手にとって
増殖してしまうことさえできるのです。」
(稲垣栄洋)
2008/08/18