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パラン・パラン(スエナリ)

第282回 年末

今年は、地震、津波、原発災害と衝撃的な年でした。

最初は、レンタカーで仙台駅から石巻を経て牡鹿半島を回って
女川経由で帰る。
二回目は車で、盛岡から宮古に、そこから釜石を経て
北上に帰るラインで行って来ました。
想像を絶するというか、唖然とする風景が広がっていました。
船は陸にのし上がり、民家は瓦礫と化し、鉄骨の建築物は
骨だけなり、焼け爛れ廃墟となっていました。
海岸から奥の家の屋根に、流されてきた屋根が乗っているのです。
半島の入り江の小さな集落は消滅したと思われます。
女川原発は大丈夫だったのです。

福島も、何処まで行けるか行ってみました。
三春インター降り、双葉、浪江方面に向かいましたが、
途中で警官が張っていて、進入禁止の看板が道路を占拠していました。
川辺町経由でいわき市に出て帰ってきました。

神戸の時も、まだ余燼が燻る中、長田町近辺に行ってきました。
焼け落ちた廃墟の跡に、白い花と線香がありました。

9.11の時もニューヨークに行ってきました。
12月の後半だったのですが、なんと、往復2.5万だったのです。
燃料サーチャージなんかありません。

電車でフィラデルフィアまで行ったのですが、
車窓から見える民家には、ほとんど星条旗は上がっていました。
たまに、窓にサンタが足を架けていました。

一寸先は闇と言いますが、
何が起こるかわかりません。
思わぬ災害や事故にあった時、
私は、どうなっていただろうか、どのように対処しどう振舞うだろうかとか
いろいろ思ってしまいます。

野次馬根性丸出しのゲス野郎です。

2012/12/30