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パラン・パラン(スエナリ)

第254回 イブラヒム

テルアビブからタシケント空港に6時に着く、
一旦ホテルに荷物をおいてから、サマルカンド向かうべきか、
国内線に乗り換えて、むかうべきか。
思案しながら
出口に向かうと、手を振ってる男がいる。
最初に乗った運転手だ。
(カザフ)かれはそこを強調した。
時間は知らせていたが、
まさか、待ってるとは思ってもみなかったのです。
カモを待ってたのです。

そこで、国内線でサマルカンドに向かうことにする。
国内線は少しはなれたところにある。
タクシーで向かう。
彼が窓口で当たってくれたが、
今日の便は発った後で夕方しかないという。
そこで、このまま、車でサマルカンドに向かうことにする。

車を走らせながら、このタクシー(韓国製)では高くなるので、
なんのかんの言ってて、しばらく行って、道路わきに停まりました、
そこには、別の車が待機していたのです。
交渉の結果200ドルで、サマルカンド往復となりました。
その時、今自分が100ドル貰って
あとの100ドルは、待ってた男にホテルに
戻った時、払えと言うのです。
ということは、彼の斡旋量は100ドルです。
彼の仕切りなのです。
高いような気がしましたが、
乗った舟です。
流れていきます。

運転手イブラヒムは51歳だ。
父と母はカザフ人だそうです。
ソ連時代にカザフスタンから移住したのです。
顔立ちはわれわれに似ています。
おだやかな物腰です。
お互い言葉が通じないので、
適当にやっておりました。

娘と息子がいるという。
息子は英語が話せるといっている。
帰り、タシケント着くころ携帯がかかって来て、
自分にも話せといったが、こちらも英語はダメだから
ふにゃふにゃとしゃべって終わりました。

サマルカンドまでの道路は悪路でした。
途中いいとこもあるのですが、穴ぼこです。
サマルカンドのナンは美味しかったです。
イブラヒムも土産に買っていました。

サマルカンドに向かう途中にドゥシャンベの標識も出てきます。
タジキスタンです、アフガニスタンも近いのです。

2012/01/13