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パラン・パラン(スエナリ)
第247回 墓標
ポートモレスビーのボロコ地区のポストオフイスで切手を
55Kで10枚買い
絵葉書を出す。
運転手ルーカス(30歳)が運転する三菱の車で市内を一回りして、
ロウナの大滝を見に行くが、谷に下りて行く道は
途中で柵がしてあり、閉まっていました。
近くに、日本の援助で作られた、市内へつながる上水道や
水力発電所があります。
草刈刀をもった半裸の男が云うことには、
この近くの山には大蛇がいるそうで人間を丸呑みするそうです。
途中の谷川に、車がとまっています。
川を石で堰止めて、洗濯してる母親がいます。
周りにはビールを片手に持った親父と、男女4にの子供たちが遊んでいます。
ピクニック気分です。
洗った洗濯物は、そこらに干してあります。
穏やかです。
それから、ルーカスは十字架が立ってる墓地に連れて行きました。
白い石が整然と等間隔で無数に並んでいます。
男が芝刈り機を運転しています。
綺麗に整備されています。
石版には1942~1982
わたし達は忘れないと
日本軍との戦闘で死んだ
オーストラリアの青年達の墓なのです。
2011/11/20