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パラン・パラン(スエナリ)
第228回 ルクソールの月
ドーハのホテルのロビーで休んでると、
隣に座っていた長い白い服を着た男が
話しかけてきました。
手に長い数珠をもてあそびながら、
自分は医者で、
奥さんは歯医者だと。
カタールのドーハ経由でルクソールへ。
ドーハ市内で乗ったタクシーの運転手はパキスタン人でした。
カラチから来たと云っていました。
ルクソール神殿近くのホテルを取る。
近くの旅行会社で明日の手配をする。
40歳ぐらいのiボスはコプトだと自分で云っていました。
助手や運転手はイスラムです。
観光客を乗せた車は、先頭と後尾に武装した警察の車両が
護衛し車列を組んで、目的地に進みます。
イスラム原理主義者の攻撃を恐れてです。
ハトシェプスト女王葬祭殿で日本人も何人か殺害された事件が
あった翌年だったのです。
わたし達の車の運転手はデンデラ行きだったのですが、
100$出せば、アビドスまで行ってやるというのです。
勿論のりました。
ボスに内緒で、ちゃっかり、アルバイトしてるのです。
05、7月13日 ルクソールは炎熱でした。
40度以上はありました。
ナイル川はゆったりと流れていました。
川岸では、子供たちが、飛び込んだり、水をかけ合ったりして
喚声をあげておりました。
2011/07/01