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パラン・パラン(スエナリ)

第220回 宮古~釜石

盛岡駅南を11時出発
106号線で山間を通って宮古に向かう。
途中、道の駅区界(くざかい)で、キムチと暖簾を買う。
くざかいの地名に余韻が。

浄土ヶ浜の遊覧船乗り場の駐車場は
北海道警察の車両が何十台停まっていました。

宮古市内から45号線にはいり南下する。
途中、山田町の道の駅で、ワカメラーメンを食べる。
食堂で、向かいのおばちゃんが話しかけてくる。

自分は地震の時、義経と静か御前の
えさし温泉に入っていたとかで慌てて戻ったが
自分の家は無事だったとのこと。
チリ津波の時小学生だっととか
NHKの地震情報を流す時に字幕だけだったのを、
自分が何か音をつけるように、言ったのだとか、
高田の松原の一本残った松や
自分が見た
津波で逝った死体の状態を話していました。

何処から来たかというので、
富山から来たと云うと
長野かと言っていました。

海岸線の町は壊滅状態で廃墟です。
家屋の残骸の原状態です。
吉里吉里の町から大槌町にはいる。
ちょうど、夕方になってきましたので、
車も人の姿もほとんどありません。

コンクリートの階段が露になった役場の時計は
15時15分で止まっています。
玄関の右に植木が一本、枝や頭を引きちぎられて
立っておりました。

港の方に行くと、岸壁に佇む坊さん姿がありました。
大槌湾に向かって、合掌しています。
服装からして、禅宗のお坊さんです。

大槌の町も、一部火災が発生したのか、
道路沿いに焼け爛れた鉄骨の残骸がつらなっていました。

45号線を進むと釜石の白い大観音が見えてきます。
釜石から、283号線に入り、遠野を通って
北上駅前のホテルについたのは22時でした。

2011/05/09