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パラン・パラン(スエナリ)

第207回 銀水湯

新大阪駅東口から、東にしばらく行くと、
新大阪ユースホステルがある。
そこを抜け、大通りをしばらく行き、
交差点を左に折れ進むと、
爺さんが一人でやってるたこ焼き屋がある
覗くと、おぼつかない手付きで
たこ焼きをひっくりかえしていましたが、
焦げ付いていました。

それから、中島惣社の鳥居をくぐり、
啓発小学校を過ぎ、進むと
細い道に面した商店街に出る。
向かいに潰れたアスカショッピングセンターの
看板が赤錆びている。

遠くに、崇禅寺駅が見えてくる。

そのうらびれた商店街のいり口に
銀水湯があるのです。

4時頃なのに自転車がいっぱい並んでいる。
玄関に入ると、老人の手押し車が3台ある。
安いせいか込み合っています。
この銭湯は流行っているのです。

なんと、280円なのです。
組合に入っていないのでしょう。
大阪は410円、富山は400円、東京は430円です。

浴場の真ん中に湯船があり、両サイドに
洗い場があります。
正面奥に、電気風呂とぶくぶく湯がある
いたってシンプルな銭湯です。

湯船は床から立ち上がってる構造です。
タイル張りの段があって、
跨いで入るのです。
熱めの湯は深く、
ぬるめの湯は浅くなっております。

洗い場がいっぱいのときは
湯船の縁に陣取って
湯船から直接桶で湯を汲んで
洗っている人もいます。

脱衣場は円筒状の灰皿が3個もあって
テーブルと長椅子、新聞が置いてある
なごやかな雰囲気の銭湯です。
大阪弁もいいです。

2011/02/16