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パラン・パラン(スエナリ)

第195回 蕾はひらく

棚を整理をしてると、
小さな徳利のような一輪挿しの入った
箱が出てきました。

そこで、何か挿そうと思い立ったのです。
春夏草花のさかりの頃はちっとも
その気になったことはなかったのですが、
その時は、どうしたことか、
出てきた一輪挿しに触発されたのです。

庭を眺めてみると、白い花が咲いてます。
左隅のほうに背丈ほどの椿の木に
さっそく、咲いてるのと蕾みのを二本切り取り
野ばらの赤い実も入れて、
挿してみました。
葉っぱの緑、花の白、実の赤
いい感じです。

白いと思っていましたがよく観ると
白地に桃色の斑点と線が、まだらに入った五弁の椿です。
目がどうかしてます。
花の中は、黄色い雄蕊の密に取り囲んだ中に
雌蕊がひとつあります。
微妙な色合いです。
しばらく、見とれておりました。

開いた花は
一晩で落ちていきましたが、
蕾は次の朝、開いておりました。
まだ、咲いています。

外は、雷が鳴り響き、霰、雪となっております。
段々寒くなり、冷えこんできました。

2010/12/24