戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> パラン・パラン(スエナリ)

パラン・パラン(スエナリ)

第189回 運転手 マーラ

ホテルを決めていなくて、何処かの空港につくと、
先ず、ホテルを手配して
落ち着かなければなりません。

ダッカ空港では出口ゲートに
人名を記したカードを胸の前で掲げた
送迎者が沢山います。

その中の一人で、若い顔立ちのいい男が
ウイスチンと書いた、プラカードを手に
到着者に視線を送っておりました。

この男でいこうと思いたち
声をかけると、愛想よく対応してくれたので
ダッカではウイスチンホテルに泊りました。

カトマンズでは、そんな男はいない。
出口ロービーのホテル案内コーナーで
手配してもらいました。

我々と図体も態度もでかい中年のインド人が
乗り込んだ韓国製ライトバンで
ホテル アンナプルナに向かったのでした。

その車の助手をしてたのが、マーラ。
痩身であから顔の男です
われわれを カモと見たのか、
さかんに、明日からの旅程を聞いてきます。

そこで、ポカラに行くことに相成ったのでした。
マーラが運転手です。
小型の韓国車で翌朝出発です。

山道が多く、道路も整備されてなく、
山肩が少し崩れていたりしましたが、
6時間ほどで、ポカラのトレキングインにつきました。
曇りと雨でアンナプルナは見えない
絵葉書のようにはいきません。

しかし、帰りが大変でした。
山崩れで通行止めになったのです。

そこで、運転手マーラは迂回作戦を
決行したのでした。

2010/11/25