戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> パラン・パラン(スエナリ)

パラン・パラン(スエナリ)

第187回 クウェート~テヘラン

クウェート市内の安宿、昔の隊商宿みたいなところ?
寝てるとドアを揺さぶる、ガタガタという音が
恐れと驚きで身体を硬くして
身構えましたが、
何回かゆすってから、
足音は去っていきました。

クウェートから飛行機でペルシャ湾を越えて
対岸のアバダンに入りました。
てっきり連絡船でもあるかと思ったのですが、
クウェート航空です。

アバダンからテヘランまではバスです。
隣に乗り込んできた若い男は
トランジスターラジオを抱えて、
なにやらいじっていました。

テヘラン市内をぶらぶらしてると、
その男に声をかけられたのです。

モスク近くの蒸し風呂の番をしていました。
私にピストル見せて、触らせてくれ
蒸し風呂に入れてくれたのです。

階段を下りていくと、地下ドームみたいになっていて、
男たちがたむろしています。
湯船はないのですが、
中は湯煙で充満してます。
蛇口から湯が出ます。
湯男もいました。

パーレビ国王の写真が、何処にでも
貼ってあった時代です。

2010/11/08