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パラン・パラン(スエナリ)
第182回 自転車力車
メグナ川の乗り場は対岸に行く人や
近郊に行く人、荷物でごった返しています。
ガイドのナジールは24歳の青年
手漕ぎの小船で、40分時間程の川遊びです。
船着き場に戻って、車にかえるときに、
妻は、リキシャに乗りたい言ったので、
ナジールは、通りかかった若い男のリキシャを
停めて、なにやら言って、われわれは
乗り込みました。
道路は自転車リキシャ、オートリキシャ、
自動車(ほとんどトヨタ)、馬車(まれに)で大混雑です。
そこを青年は、ほそい、しなやかな褐色の足で
すいすいと自転車を操っていきます。
しばらく、行って青年は後ろを振り返って
何かを待ってるようでしたが、
あきらめて、進みだしました。
それから、商店街を抜け、大通りに、
そこから、路地の住宅地を走ったりで
ダッカ市内を1時間は、うろついたのでは
ないかと思います。
最初は、これは良かった市内見物できたと
喜んでいたのですが、
だんだん、不安になってきました。
船着場に戻る様子ではありません。
まわりまわって、青年は彼らのたまり場に連れてきました。
そこは、屋根にトタンが張ってあって、
かれらの、休憩所なのです。
手押しポンプで水を出し身体を洗っている者、
奥のほうで、寝転がっているものありです。
リキシャと、半身裸で腰巻姿の男たちが大勢います。
どうなるかと、ビビリましたが、
男たちは、ここに座って待てと親切でした。
ナジールの名刺の携帯番号で助かりました。
ボスの男が携帯でナジールを呼び出してくれたのです。
ちなみに、わたしは、携帯を持っていません。
操作もできません。
2010/10/16