戸田ゼミ通信アーカイブ トップページ >> パラン・パラン(スエナリ)
パラン・パラン(スエナリ)
第178回 乗換え
アイルランドのダブリンにロンドンから汽車に乗って
行った時のことです。
途中の駅で汽車が止まり、
列車の外で、チェンジ~チェンジと
大声で叫ぶ、おじさんがいるのです。
初めは何のこか、ピンとこなかったのです。
車両に乗ってる人びとは降りていきます。
小さい子供つれの若い母親がゆったりと続きます。
我々が最後です。
英語は、ほとんどしゃべれません。
少ない単語を連発するだけです。
相手の話も理解できません。
ばや~としてます。
リバプールと言う声も聞こえます。
乗換え駅だったのです。
それから、ダブリン行きのフェリーがでる
バンゴールに向かいました。
駅前のB&Bに一泊し。
タクシーで町を一周した時
町の教会に紛れ込んで
パンとぶどう酒を頂き、牧師に頭を
なでてもらいました。
出てくるとタクシーがいません。
あまり長いので何処かに行ったのです。
バックを積んでいたのですが。
翌朝 B&Bを出て、駅の階段を登ってると、
おばちゃんが、大きなビニール袋を持って
追いかけてきました。
忘れ物だと言うのです。
それは、我々が捨てた下着類だったのです。
感謝して、受け取りました。
ダブリン行きのフェリーは、波が高く大揺れでした。
ビールのジョッキが滑っていきます。
帰る日は、船は欠航でした。
2010/09/29