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パラン・パラン(スエナリ)

第165回 ズッキーニの畑を過ぎて

大きなオレンジ色のが咲く
ズッキーニの畑を折れて、
小川に沿って暫く行くと、
保育園があります。

朝の散歩コースの一つです。

その日は、あそんでる園児と
目が合ったのです。
こちらは、愛想のつもりで手を振ると、

その子は、あぁー、髯のおじいちゃんだぁー
と、大声で叫んだのです。
ひげのおじいちゃんと!何回か叫んだのです。

私は、振り返るの躊躇って、
いや、無視して、足早に通過しました。

鏡を見ると、ジジィの容貌そのものですが、
まだ、ジジィの初期ぐらいだと思っていたのです。

幼稚園児に、正直に叫ばれると、
心穏やかでは、なかったのであります。

昭和58年 太郎
平成6年  新

死んだ子の年を数える

2010/06/21