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パラン・パラン(スエナリ)

第163回 キャンディ行き

コロンボのホテルを、一泊キャンセルして、キャンディに向かう。
運転手は50歳ぐらいの、細身の気のよさそうな人。
私の車と同じ、日産のサニーで来ました。
キヤンディまでの道は一本道です。
途中、小さな町を幾つか通って
農村地帯を行くの道路です。
イギリスの植民地だったので、クリケットが盛んです。
道中、田んぼの中で、クリケットと野球の合いの子みたいな
ゲームを、沢山の人が観戦していました。

丁度、バンクーバーの冬季オリンピックの時期だったのですが、
テレビのスポーツニュースは、クリケットの試合を流し、
オリンピックの話題はなかった。

ホテルのトレーニング・ルームに、コリアの若い選手が
それぞれ、何がしかの器具を使って身体を動かしていました。
翌日の新聞のスポーツ欄に、ノースコリアとトルクメニスタンの
サッカーの試合の、写真がありました。
彼らは北朝鮮の選手だったのです。

運ちゃんは、必ず土産物屋に寄るのです。
寄らなくていいと言うのですが、
なんだかんだいって、停まります。
最初はハーブ園です。
バニラの木を始めてみました。
次は宝石の店です。
我々には、無縁な所です。
トイレを借りました。

大通りから脇に入り、曲がりくねった道を
暫く行くと、右に折れ、坂を下って
小さな建物の前に、サニーは停まりました。

アーユルヴェーダの館です。
チャイナ、ヨーロピアン、ジャパンの男女が
車で、送られて来ています。
とても、ゆったりした気分には、なれませんでした。
スっポンポンになって、
若い男が、全身のオイル・マッサージをしてくれ
木の蒸し風呂に入り、
寝台に寝かされて、額に何か滴り落とされ、
葉っぱの入った、バスタブに浸かり
シャワーを浴びて終わりです。

キャンディ湖が、見える高台のホテル。
庭に猿が、散歩していました。

2010/06/10