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パラン・パラン(スエナリ)
第149回 蓄膿症
子供の時分、鼻たれ小僧で、袖口を鼻汁でテラテラにしていました。
黄色い花粉が舞ってる中、杉鉄砲して、遊んでいましたが
その当時は、花粉症はありませんでした。
おそらく、鼻たれ小僧だったからでしょう。
中学生の時、町の耳鼻科医院で、蓄膿症(左右)の手術を受けました。
50年ほど前の、手術でしたから、麻酔もたいしたことなく、
医者が上顎の歯の上を開いて、暗い空洞の奥に、鑿を撃つ木槌の音が
耳に入ってくるのです(カン~カン)。
何故その状況が解るかと言いますと、
同年輩の女の子の手術がある時、
手術室前をうろついてると、
先生が手招きして、見るかといったのです。
それで、恐る恐る、見学した記憶があるのです。
その子は魚屋の長女で、一度遊びに行ったとき、
ハンバーグを頂きました。
そんなもの、食べたことなかったのです。
農家の子供には、まぶしかったのです。
その耳鼻科は、町の別の土地にもっと大きな
医院を立てて、繁盛していましたが、
私が、田舎に帰ったころは、
藪だと、云われていました。
何か、失敗があって、人気が落ちたそうです。
今は、あの世に行かれました。
2010/03/06