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パラン・パラン(スエナリ)
第5回 偽警官
ポーランド南部のクラクフで、偽警官二人組みに、
パスポートとお金を、巻き上げられようとしたことがありました。
川沿いのホテルに帰ろうとして、バス停のある大通りから、
近道しようと横道に入って、ぶらぶら歩いていた時に、
目の前に突然、地図らしきもの広げた細身の男が、
わたしに道を聞いたのです(言葉はわからないので、推察です)。
わかりません!!・・・なんて言っていると。
スット左脇に屈強な警察官がいつまにやら立っていて、
パスポートを見せろと云うのです。
わたしは、完全に挟まれた状態で、動けなくなり、
てっきり、相手を本物だと思ったのです。
そのとき、幸いにもパスポートは所持してなく、
二三歩先を歩いていた妻が持っていて、
わたしは、馬鹿にも大声でパスポートを連呼したのでした。
妻は振り返って、わたしの状況を察知したのでしょう、
盛んに手を上げて振るのです。
その間に、警察官はわたしの胸、腹、ポケットを探り
だしたので、ようやく馬鹿なわたしも気がついた。
そこで、大声で連呼して、囲みを脱出したのでした。
まさに、教科書に出てる通りの手口です。
この経験は、後日役にたちました。
ルーマニアのブカレストで、交差点角のピザ屋で夕飯くって、
金を払う段になったら、両替しないと金が足りないのです。
そこで、カードで払おうとしたら、このカードではダメだというのです。
仕方が無いので、さっき歩いてきたときに、両替屋を見ていたので、
そこへ行ったのですが、もう9時過ぎで店じまいです。
何処かにないかと、通りをウロウロしているとき、
長身の男が何か話しかけてきたのです。
無視して歩いていると、こんどはスキンヘッド大男が、
行く手に立ちふさがったのでした。
とっさに右手を受身の体勢に上げ、
(少林寺拳法の道場にしばらく通ったことあり)
きびしを返して方向転換して、
近くのフアーマシーに逃げ込んで、危うくセーフでした。
しかたなくピザ屋に帰って、何かないかとポケットを探すと、
イオンのカードがあったのです。
これは、オッケーでした。
先カードはシンキン「信金」のです。
間抜けな話です。
2008/01/18