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フリウリ日記(上海花子)

第12回 私の投資と日常生活⑥(外貨預金編)

海外旅行が好きだった私は、
外貨に興味を持っていました。

例えば、円が強い(円高)時に
ドルを買って、ドルが強い(ドル高)の時に
円を売れば、その差が儲けになるわけでしょ。

外貨預金だったら
外貨の利子の高さも魅力的!
なんて、簡単な取引なのかしら・・

しくみは簡単に理解できました。
「安いところで買って、高いところで売る!」

問題は銀行の「手数料の高さ」と
銀行が提示する「利子の安さ」でした。

海外旅行の際に円を外貨に換金するときも
うすうす気がついていましたが
改めて計算してみると、何かの間違いでは
ないかというぐらいやっぱり手数料が高いのです。

ある有名銀行のドル預金の場合、
手数料が片道1円、往復で2円。
これを率に換算すると2%弱。
100万円投資すると仮定すると、
そのうち約2万円が手数料として
徴収されてしまいます。
100万円で外貨預金して、
「外貨預金したわー」と思っても、
直後にお金が必要になって
円で出金すると、98万円になって
戻ってくるということです。
ちょっと出し入れしただけで、
100万円が98万に・・・。
2万円も手数料を取るなんて
ありえない!!
これが1000万円の取引の場合は
手数料が20万円!

次に金利を見ると、
現在、1年物のドル定期預金は3.5%つくとのこと。
円預金よりはいいですが、米国の金利は
現在、かる~く5%(現在5.25%)を越えています。

私たちに提示しているのは実勢金利よりも
35%以上カットした、金利ですね。

もし手数料がなく、実勢金利で計算してみると・・
100万円のドル投資で年利5%、
為替変動がないという前提では
得られる利益は5万円。

なのに銀行の外貨預金を利用すると・・
100万円銀行の外貨預金に預けると、
手数料は約2万円取られて、
金利は3.5%しかつかない。
結局利益は1万5千円。
しかも外貨定期預金の場合は
途中換金は原則不可。

本来5万円の利益がたった1万5千円・・

当時の私は、全く経済に疎かったですが
この銀行の外貨預金は、あまりにも
お客さんのことをバカにしたものだと
いうことは理解できました。

ドルポンド相場

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毎晩、主要通貨の為替相場の
情報を流しています。
上の写真はドルポンド相場。

2007/01/17