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本当に面白い簿記・会計(おにぎりパクリ)
第4回 金持ちになりたいなら簿記・会計の知識は必須
私は今財務部に所属しています。
毎日会社の経理・財務に携わり、収益管理や財務諸表の
作成といった実務に携わっています。
また、個人では中国株への投資に励んでいます。
家計は節約上手な妻が締めていますが、結果として
の資産、負債の持ち方、収入の使われ方に
ついては私も時々把握をします。そして夫婦で
相談しながら、お金を投じる決断をします。
その際、車や家電製品、家具を購入するといった話から、
持ち家を購入する、保険を掛ける、投資用マンションを
買うなどそれ相応の出費をする場合には
一つの決断をするために必要な情報はたくさんあります。
中でも、大きなお金を投じる際には、世の中のお金の流れと
自分のお金の流れを把握しておくことは必要不可欠です。
以前、ロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん貧乏父さん」
がベストセラーになりました。この本に書かれている内容は、
お金持ちになるための秘訣ですが、その中には簡単な財務諸表論
(簿記・会計)が出てきます。
多くの中流階級の人々は資産と負債という概念を持たず、
持ち家を買い、クレジットカードを使うが、お金持ちは
株や債券、不動産や知的財産などお金を生み出す資産を
持つものだという主張をされています。
お金持ちになるための秘訣を具体的に指し示してくれて
いる方といえば、なんと言っても邱永漢先生です。
邱先生の本の中には、世の中の流れと自分の持っている
お金を結びつけ、経済基盤を作るにはどういう形で
物事を進めていけば良いのか、ご自身で実践され、
推奨できることが書かれています。
先生が推奨する事柄を理解するにも、簿記・会計の知識を
持っているかどうかで、情報が頭に入ってくる
スピードが異なります。
例えば、「インフレが起きるから借金をしてでも家を
購入した方が良い。」といった内容が邱先生の本やコラムに出てきます。
この時に会計の知識を持っていると、資産と負債が
どのように変化するかがイメージすることが出来ます。
また、邱先生の1986年の著作「若気の至りも四十迄」という本では
家計革命は貸借対照表的発想からとあります。
当時住宅ローンの普及によって家計に借金が入り込んで
きたことや平均貯蓄額が700万円弱になり、いよいよ節約
する家計簿的な発想だけでなく、家産の運用が家計を
預かる者のもう一つの新しい役目となり、会社や自営商
の商店経営と同じような気の配り方が必要となって
くるからであるとあります。
この状況は今はどうかというと、更にその感覚が
大切になっていると思います。
私はフィリピンに駐在していましたが、現地で雇用
していたスタッフの中で一番給料が良かったものでも
月10万円でした。
フィリピン人の平均所得は2万円台だと思います。
中国では15,000円程度でしょう。日本人の1万円は
アジアの中では、そのぐらいの価値なのです。
従って、このように日本人の給料が高いうちに、
そのお金をどのように運用し、増やすが
今後産を作ろうとする今の日本人にとって、
とても重要ですよね。
2009/02/09