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知者不言、言者不知(村上悠悠)
第22回 損だとわかっていても
損だとわかっても、キッパリ止められないものは
いっぱいある。
その最たるものが生命保険だろう。
保険商品の仕組みの基本はバクチだ。
バクチで儲かるのは胴元だけだ。
それがわかっているのに、
大金を投じてしまう。
宝くじも同じだ。
確率計算をした結果では
宝くじで高額当選する確率と
あなたが向こう半年間で
入院するような交通事故に遭う確率を比較すると
交通事故に遭う確率の方が
数倍高いという。
自分が交通事故に遭うと未来予想する人はいないのに
宝くじで高額ゲットするのは起こるかもと夢見る。
そういえば、宝くじのテレビCMも
保険のCMほどではないが
とても頻繁に流れている。
だから、どちらも何となく買ってしまうのかもしれない。
でも、今が昔と違うのは
生命保険は無駄遣いだ、ということを
ちゃんと教えてくれる経済評論家もいるということだ。
昔は少数の賢明な人だけが
「親の遺言で、保険は入らないんだ」
と冗談めかして断っているだけだった。
でも、今は、いろんな人たちが
「保険に入るお金があったら
そのお金をコツコツ貯金した方が
よっぽど、確実に大金を手に入れられるんだよ」
と教えてくれる。
で、我が家は?というと
長々と掛け続けた保険があるので
「ここで止めたら一番アホじゃないの?」
と思って、仕方なく保険支払いを続けてます。
2008/10/06