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知者不言、言者不知(村上悠悠)
第21回 ドレスコードなんて言ってられない
我が家は、旅に行くだけのお金も時間も気力もないので、
都内のシティホテルに1泊だけする、というのを時々します。
今、東京のシティホテルは宿泊費の値下げ競争です。
経済通によると、
日本にお金儲けの魅力を感じなくなった外国人ビジネスマンたちが
東京に来なくなったようです。
これまで、その人たちが使っていた
シティホテルに閑古鳥が鳴く状況らしいです。
お客は減っているのに、
次々と新しくホテルはオープンしていきます。
というわけで、たいへん厳しい状況のようです。
先月の14日は竹芝のインターコンチ東京ベイに泊まりました。
シャワーブースが分かれているバスルームがちょっと変わってる。
水栓金具がグロエです。
バスルームに拘りたかったんだね、デザイナー。
夜景がきれいで、ベイブリッジを眺めつつ
端っこには東京タワーも見ることができます。
私は行ったこと無いのでわからないけど、
6階のラウンジからの夜景はニューヨークを思い出すそうだ。
ところで、翌日、チェックアウトの時、
私の前に並んでいたカップル。
女の人の方の髪がブロンドに染められていて、
ああこれは一旦脱色してからやるから髪の毛傷むよなぁ、と思って見た。
それから、やっと、彼女の服装に視線を下ろしていった。
そこで、初めて、「おおー!」とちょっと驚いた。
虎壱?かどうかは、わからないけど、仕事着だった。
いわゆるガテンな仕事をする作業着だ。
ズボンの足元の方がふくらんでいて足首のところですぼまっているもの。
ところどころにペンキのようなヨゴレもある。
こざっぱりとした感じで、
私はすぐに2人の服装に気付かなかったから(私が鈍いのかも)、
その場にいても全然違和感なかったけど。(あくまで私基準)
でも、いわゆるシティホテルというものには相応しくないだろう。
ドレスコード、があるホテルって、どこだろう?
リッツカールトン?マンダリン?
飛鳥Ⅱあたりは困惑するだろうな。
2008/09/01