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知者不言、言者不知(村上悠悠)
第9回 名前の読み方
人の名前の読み方は難しい。
有名な人が、名前の読み方を途中で変えると
かなり、混乱が起きる、と思う。
でも、一夜にしてその読み方が変わる!
という驚きを見たことがある。
第40代アメリカ大統領
ドナルド・レーガン。
この方、最初、日本のメディアに登場した時の読み方は
リーガンだった。
Reagan の ea は 〔i:〕で良いのじゃないかしら。
これは、アメリカの方からの指示で
日本のマスコミは、それに従った。
誰かが、
「何か、レーガンという名家があるらしいよ」
ふーん、それにあやかろうということなのかな。
でも、レーガンの時には
テレビ新聞で説明があった。
リーガンではなく、レーガンになりました、と。
しかし、金丸信の場合は何の説明もなかった。
この方、最初は「かなまる しん」だった。
ある時、急にテレビは「かねまる しん」と
言うようになった。
しかし、一人だけ依然として
「かなまる」と言い続けるアナウンサーがいた。
久米宏だ。
他にも少しはいたのかもしれないが、
何しろ毎日出てるから、
久米宏の反骨ぶりがとても目を引いた。
ある日、何が起こったか?
実は、私なりの引っかかりは持っている。
それは、ほんとに些細なツマラナイことだ。
ある時、お昼のテレビ番組でタモリが
お味噌のCMソングをもじって、
歌っていたことがある。
「お味噌な~ら、かなまるしん」
面白かった!
今でも、バカ殿衣装で口ずさむ
タモリの姿が思い浮かぶ。
それは、私の頭の中でリフレインし続け
知らぬ間に、私も口ずさんでしまった。
その翌日辺りからだ、「かねまる」現象が起きたのは。
でも、議員会館であんな番組見てるだろうか?
やっぱり、ほんとの理由は何かあるんだろうか。
今でも、勝谷誠彦あたりは
「かねまる」と言ってたような気がする。
何しろ、ご本人が晩年、闇献金や脱税等で失脚して
フェイドアウトしちゃって、死去したので、
名前が出てくることがめったになくなってしまった。
でも、あの当時の金丸信には
一夜にして自分の意のままに、
マスコミを従わせる絶大な権力を持っていたのだ。
その一の子分の小沢一郎にもね。
栄枯盛衰、諸行無常ですね。
2008/03/04