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知者不言、言者不知(村上悠悠)
第6回 拓郎の功績
田家秀樹のJ-POP史を読んで、
わかったことと
推測できたことがあります。
その昔、興行の世界というものは
コワイ人たちが取り仕切っていたことが
多かったようです。
そこに、吉田拓郎が
自力で地方巡業をするシステムを
切り拓いていった。
それまでの大きな収入源を失うことになりますから
これは当然、広域暴力団の逆鱗に触れました。
これで、昔あった事件の顛末が見えてきました。
あれは1973年だっただろうか、
ある日、「拓郎、淫行で御用」というニュースが
日本中を駆け巡りました。
あれは、報復だったんだ。
暴力団のトラップと気付かず、
シナリオ通りに引っかかってしまったのも、
脇が甘い、ことですけれども、
きっと、グッドタイミングで
県警が登場したのでしょう。
なるほど、そういうことだったんだ。
そんな嫌がらせは受けても、
それまでのようなシガラミによらずに、
自力でコンサートツアーをやっていくことは
構築できたのです。
黒い癒着を断ち切ったという
大きな功績が拓郎にはあるのです。
2008/02/04