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Cafe MIMIK(MIMIK)

第56回 久しぶりにビリー・ジョエルを聴く午後

1月18日日曜日 神戸は雨
朝6時に目覚め、僕は、紅茶を入れて、新聞を読み始める。
その後、トーストでローストビーフのサンドウィッチをつくる。
妻と子どもが起き出してきた。読書を中断する。

午後、雨で、どこに行く気にもなれないので、
ジョン・コルトレーンの「バラッド」なんかを聴きながら、
室内で3歳と3か月の娘と遊ぶ。
そうだ久しぶりに、ビリー・ジョエルを聴いてみようと思う。
古いCDを入れている段ボールから、「ビリー・ザ・ベスト」
という、かれこれ15年以上愛聴しているアルバムを出してきた。
室内に「ピアノマン」が流れはじめた。
生後3か月になる娘が泣きやまないので、お猿のぬいぐるみであやす。

ビリー・ジョエルを聴くと、いろいろなことを考えてしまう。
ビリーが「ピアノマン」を創作していた頃の心境を自分と重ねあわせたりする。
僕もまたニューヨークを訪ねてみたいなあと思ったり。
ビリーの曲に「イタリアンレストランで」という曲がある。
離婚した二人が、イタリアンレストランで再会する、
そして想い出が語られるという内容だ。
ビリーの曲の中で最も物語性のある曲だた思っていた。
ブルードウェイに行って、ミュージカルを探していたら、
「ムーヴィン・アウト」という名前でミュージカル化されていたな。

「素顔のままで」が流れているとき、3歳の娘がしびれをきらし、
何かビデオを見たいと言った。あたりまえだ。
3歳の娘に、ビリー・ジョエルがわかるはずがない。
でも、僕は、いつか娘たちが成長して、ビリー・ジョエルを聴くように
なったとき、是非、聴いて欲しいと思う、
「3歳の頃から聴いてたんだよ」と言ってみたい。
こういう音楽を聴くと、きっと素敵な女性になるだろう。

「白雪姫」のDVDを見ることにした。
多くのジャズスタンダードナンバーがディズニーの映画から産まれている。
「白雪姫」で最も有名なのは、「いつか王子様が」だろう。
そんなことを思いながら、また娘たちはジャズを聴くようになるの
だろうかと思う。
僕は、娘と一緒にいつかビル・エバンズやマイルズ・デイビスの
演奏を聴きながら、この日のことを話したいと思う。

これから、娘を連れて、御影郷の酒蔵に行って生酒でも買いにいこう。
そして、帰りに温泉(銭湯)によろう。
温泉では体だけでなく、血液を暖めよう。明日からのために。

何となく、生きる活力が沸いてくる静かな一日を、
書き留めておきたいと思い記しました。

2009/01/18