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Cafe MIMIK(MIMIK)
第41回 建築探偵 住吉の長屋
長く深い深い経緯はあるのですが、それは省略。
建築家安藤忠雄の出世作であり、代表作である
「住吉の長屋」を見たくなり、見にいくことにした。
と言っても場所はわかりません。
「住吉の長屋」は、コンクリート打放しの壁で構成される
住宅です。しかも長屋の中心は、吹き抜けになっており、
屋根はない。従って、家の中なのに、雨に濡れること
もあります。住む人にも覚悟がいる住宅です。
もちろん冷暖房はありません。
この「住吉の長屋」は個人宅のため
安藤忠雄の作品集にも、詳しい場所は書いていません。
大阪市内であることはわかっていますが。
建築関係の友人に聴けば、場所はいとも簡単にわかって
しまうのでしょうが。今回は独力で探すことにしました。
独力と言っても、インターネットは使います。
ヒントは、「住吉」らしいのです。
「住吉」という地名は、日本中にある。
インターネットを引くと簡単。
住吉は大阪市住吉区のこと。
「長屋」は、住吉大社の南側、川と神社の間に
あるそうです。具体的なことがわかるのは、そこまで。
次は、Google地図の航空画像から、長屋らしき
建築物を探します。中心が吹き抜けになっている建物を探します。
発見しました。
特徴ある建築物とはいえ、いとも簡単に、インターネットで
発見できることに恐怖を覚えます。
最寄駅は、大阪市と堺市を結ぶ阪堺電車の駅です。
この阪堺電車は、ディープな路線です。
さあ、次ぎは実物を見に行ってみよう。
2008/08/27