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Cafe MIMIK(MIMIK)
第35回 Q銘柄とのつきあい方(2)
山東墨龍は、下げ調子 0.7HK$台
山東羅欣は、上昇後 3HK$台で安定
(発行済株式数が違うので、株価そのものは比較になりません。)
この違いはどこから来るのか。
流通する発行済株式の株主構成ではないかと思います。
最新の流通株主構成を知る方法は、香港証券取引所HKEXNEWS http://www.hkexnews.hk/index.htm
のWEBサイトにアクセスし、トップページにある CCASS Shareholding Search
のページに入り、銘柄コードを入れるとわかります。
ただ、わかるのは、どこの証券会社や銀行が保有しているのかのみです。
結果からいうと、
山東墨龍の株主は、中国、日本も含めて世界中にいます。
株主の太宗をしめるであろうと予想できる機関投資家は
世界の株式市場の暴落を受け、山東墨龍の株を売っていると予想できます。
それに対し山東羅欣の方の流通発行済株式の株主の半分は日本人で
CCASS Shareholding Search からわかるのは、
東洋証券とユナイテッドワールド証券が、発行済み株式の半分が所有している
ことです。つまり日本人ですね。
日本人の投資家が長期保有しているので、株価が急上昇しないかわりに
暴落もしないと予想できます。安定しているのです。
こういうQ銘柄には、他に東江環保があります。
この2つ、どちらが良いということではありません。
特徴がわかっただけです。
投資妙味という点では、山東墨龍かなと思います。
世界中に投資家がいるので、また世界中から投資資金が
入ってきたとき、反転することも予想されます。
山東羅欣の方は、・・・・。
もしかしたらここが天井かなと思います。
日本人が買い上げているだけのように感じるからです。
ひとつの銘柄の流通株式の半分が、日本人に買い上げられている。
まるでハワイのような銘柄です。
世界の投資家の目が向かないと、更なる上昇はないのではと
思います。
・・・・複雑な心境です。
例えば今回、お話しした両銘柄とも、増収増益企業なのです。
私は、両銘柄ともホルダーなのですから。
2008/07/12