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第22回 松川行雄さんの危機を察知するヒント
日本経済新聞夕刊の「WORDL MARKET」に
連載された松川行雄さんの「『危機』を察知するヒント」
が投資行動に役立ちます。
私は、長期投資家なので、日常の株価推移には興味はありません。
2007年という年は、中国株投資において大きな果実を
手にしたかに見えた年でした。
ですが、2008年はサブプライムローンを契機とする信用収縮で、
その大きな果実の多くは失われ、小さな果実になってしまいました。
最近、思うことはやはり長期投資を行い持株の株価が数倍になったときは、
売却して利益を出した方が良いかなと思うことです。
株式投資における「危機」=大暴落の前に。
松川さんの危機を察知するヒントとは、
1 米国長期金利の下げ
2 原油価格の上げ
3 ダウ輸送株指数の下げ
4 金価格の上げ
5 キャタピラーの株価
6 投資ファンドの四半期決算月の前月 5月、8月、10月、2月の株価
1~5は先行指標として使えます。
6については、私には株価推移が投資ファンドの売却によるものなのかは
わからないので使えません。
長期金利、原油価格、金価格は、株価と逆相関にあり、古くから
株式投資の指標になっていましたが、ダウ輸送株指数やキャタピラーの株価は、
はじめてきくものでした。
ダウ輸送株指数は、トラック輸送、鉄道、港湾サービス、海運に関連する企業の
株価を指数化したものです。景気への敏感度が、他の指数に比べて早いそうです。
アメリカの指数の中で、最も早く景気を織り込む指数と考えて良いでしょう。
大切なことは、この指数からアメリカだけでなく、全世界の投資行動の行方を
察知することができることです。
キャタピラーの株価は、ダウ輸送株価指数同様、アメリカ市場において、
もっとも早く景気を織り込むそうです。
恐るべしは、アメリカの代表的企業で500社で構成されるS&P500指数
より景気敏感度が早いことです。
利益を失わないために、私は、
これからは、月に一度ぐらいは、
この5つの指標をまとめて見る習慣をつけようと思います。
2008/04/09