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Cafe MIMIK(MIMIK)
第6回 ベトナム未公開株ファンドなんか買わなくて良い
発展途上にあるベトナム株市場ですが、
日本をはじめ、先進国の株式市場より優れた点があります。
それは、OTCと呼ばれる未公開株市場が発展している点です。
もちろん未公開株はどこの国にもあります。
ベトナムの未公開株も相対取引ですが、日本より透明性があります。
「市場」なるもの存在します。
なので、これからの上場予備軍となる未公開株は投資家にとって
魅了ある株なのです。
ベトナム株投資では、上場株に手を出すより、あらかじめ安い価格で
未公開株を取得し、上場高値で売却しキャピタルゲインを得ることで
最高のリターンを得ることができる。
こう言ったコマーシャルのもと、日本でもいくつかの未公開ファンドが
組成されています。
このことはある意味で正解です。
ベトナムに口座を開設されていない方は、このような選択肢を多い
にいれる取りいれるべきだと思います。
ベトナム株投資の伝道師 「ベトナム株投資完全マニュアル」の著者
である 福森哲也さんも自著で述べられていますが、
日本の未公開株ファンドは妖しげです。
福森さんが、自著で唯一推奨されているのは、ロータスファンドのみです。
福森さんが、あえて日本にあるいくつかのベトナム未公開株ファンドを
取り上げないことで警鐘をならしています。
注意すべき点として未公開株ファンドが標榜する戦略機関投資家に対する
ロックアップの存在です。
未公開株ファンドは、上場後高値の売り抜けを考えていますが、ロックアップ
と呼ばれる一定期間、売却できない制限があるため、それが難しいと
言われています。
また、未公開株は、ファンドの取得費用、管理経費、管理報酬が高く
日本で売買されている投資信託よりまだコスト高となる欠点を
すべて有しています。
ほんとうに未公開株が有利なのでしょうか。
私の経験です。
私がはじめて買ったベトナム株は、ハノイ市場の建設関連株でした。
当初 1株 89,000ドンでした。
私は、この銘柄のOTC価格は知りません。
ところが、すぐに100株につき74株の有償増資がありました。
それも額面増資です。1株につき10,000ドンです。
無償ではありませんが、ほぼ、ただ同然で、株数を増やすことが
できました。
その後、同社は年明けより、13株につき7株の1株につき、
30,000ドンの有償増資を発表しています。
ここでもただ同然で株数を増やすことができます。
これにより保有銘柄の取得価格が劇的に下がっていきます。
増資が続くのは、私が買った銘柄のみの話ではなく
ベトナム株全体に言えることでです。
このように、現物株を取得することにより、
有償・無償増資のボーナスを貰い、株数を増やしていくことができます。
ですので、未公開株を取得、その後の上場高値を狙わなくとも
充分上場後の投資妙味を味わうことができるのです。
これが、私が未公開株なんて買う必要がないと思った理由です。
また、ホーチミン市場には、ファンドも上場しています。
これらは、未公開株も投資対象としています。
どうしても、未公開株に投資されたい方は、上場ファンドに
投資されてはいかがでしょうか。
もちろんベトナムのOTC 未公開株は魅力的です。
私自身も買ってみたいと思っています。
私は申しあげたかったのは、ベトナムに証券口座を持っているのに、
わざわざベトナム未公開株ファンドを買わなくとも、
充分に投資妙味はありますということです。
ベトナム市場に対して日本人投資家のプレゼンスを示しましょう。
2008/01/11